2022年6月24日に、埼玉県朝霞市のAIS(朝霞地区インターナショナルソサエティ)にて、2回目の日本語ボランティアのための研修を行いました。
※この研修の実施団体、趣旨、および第1回の研修についてはこちらをご覧ください。
前回のテーマ「多文化共生社会の日本語ボランティア活動ー何ができるか一緒に考えよう―」に続く第二弾として、今回は「多文化共生社会の日本語ボランティア活動ー実践してみよう!―」というテーマでワークショップを行いました。
前回の研修で紹介したいくつかの日本語活動アイデアの中から、
今回は「生活マップを作ろう」という活動を実践して頂きました。
日本人会員と外国人会員からなる3~4人のグループに分かれ、
用意しておいた6枚の地図のパーツを正しく張り合わせて
1枚の大きな朝霞市の地図を作るところからスタートです!
「これ黒目川でしょ。だからこれとこれが隣ね。ほら川がつながった!」
「ここは朝霞駅。となりが朝霞台駅。」
「私の住んでいるところは・・・えっと・・この辺かな!」
「私はこっちのほうへはあまり行ったことない。いつも朝霞駅ばかり。」
協働して何かを作る時、自然とコミュニケーションが生まれます。
大きな1枚の朝霞市の地図が完成したところで、
自分のお気に入りの場所やみんなにおすすめしたい場所を3つ選んで
付箋に書き出します。
そして、グループの人に、どんなところなののか、
そこで何ができるのか、どんなところがおすすめか、などについて
話します。
お気に入りの場所は人それぞれ。
図書館、パン屋、ショッピングモール、ドラッグストア、公園、
川沿いの休憩場所など・・・
皆さんがどんな毎日を過ごしているのか、垣間見えて面白いですね。
「へえ~!こんな場所が朝霞市にあったんですね」
「今度私も行ってみようかな」
「そこ知ってる!私もよく行きます!」
自分の好きなものやおすすめのものを相手に伝えたり、
相手に質問したりする活動を通して
日本人会員も外国人会員も和気あいあいと
会話そのものを楽しんでいる様子がとても印象的でした。
最後に地図上にグループの人たちみんなの付箋を張り付ければ、
カラフルな「私達の朝霞の生活マップ」の完成です!
活動の終わりに、グループごとに発表してもらいました。
このような活動のよいところは、
活動を通して、相手の日常生活や好みを知ることができ、
会員同士の人間関係が育まれること。
市民ボランティアによる地域日本語教室は、「日本語学校」ではありません。
そこにいる人たちは自らの意志で集まる日本人市民と外国人市民です。
・参加型の活動(受け身ではない)
・教える人×教わる人という関係ではない
・日本語で話したくなる仕掛けづくり
・地域ネタを取り入れる
といった点を意識すると、
地域の日本語教室に集まる人たちが楽しく過ごせる活動になるのではないかと思います。
AIS(朝霞地区インターナショナルソサエティ)の活動が、
これからも朝霞市の多文化共生の拠点として
たくさんの外国人住民たちが集まる温かい場所であり続けますように!
私も朝霞市民として応援しています!
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